はじめに
イーコマース事業協会(会員数240)は、日本で最も歴史があり、日本最大級の“イーコマース(EC)事業者の商工団体”として活動している団体で、“イーコマースの経験・知識・情報を持った人が集まる場” を合言葉に、関西を中心に 日本全国からネットショップ関係者が定期的に集まって互いに学びあっています。
私はイーコマース事業協会会員で、広報委員会に所属の辻井利由貴と申します。
先日行われた「第180回定例会」の参加者の1人として、当日のレポートを報告致します。
10月10日14時30分から「第180回定例会」を新大阪丸ビル別館にて予定しておりましたが
台風の接近に伴い、急遽オンライン(ZOOM配信)のみの開催となりました。
参加人数は会員:45名 ゲスト :6名。
第1講演では、株式会社東急ハンズ デジタル戦略部長 本田浩一様に、「ハンズって、Twitterで何してるの?」についてお話を頂きました。
第2講演では、ストラテジー&タクティクス株式会社 代表取締役社長 佐藤義典様に、「withコロナを乗り越える「売れる」は作れる。顧客に刺さるマーケティング5つのポイント」についてお話を頂きました。
第1講演 株式会社東急ハンズ デジタル戦略部長 本田浩一様が登壇
ご講演タイトル 「 ハンズって、Twitterで何してるの? 」
本田様は、1995年東急ハンズに入社。
店舗、情シス、営業企画などを経て、ITコマース部在籍中の2009年にTwitter公式アカウントの「中の人」としてソーシャルメディア戦略に深く関わる。
同年、Twitterを利用した商品検索サービス「コレカモネット」の開発に携わり、10年より東急ハンズのネット通販「東急ハンズネットストア」店長としてEC事業を推進。
その後、新宿店や営業企画部でリアル店舗を中心としたマーケティング戦略立案に携わり、19年4月より現職にてDX戦略を推進する立場に。現在も「中の人」としての情報発信は継続されております。
第1講演では、「ハンズって、Twitterで何してるの?」をテーマに、ご講演を頂きました。
Twitterの運用について1.Twitter投稿実例集、2.なぜSNSなのか、3.顧客の求めること、4.SNSで売上拡大?!、5.SNS活用は「マーケティング戦略」なのか?のお題の順にお話しいただきました。
まず、Twitter投稿実例については企業アカウント10ヵ条という決まりがあり、それに基づいてTwitterを運用されています。
1.定期的に、時間を決めてお決まりの投稿をする
2.臨場感のある投稿をする
3.自分のキャラを無理に隠さず、自然体で投稿する
4.自社にまつわるキーサードをエゴサーチして、面白いモノには積極的に返信
5.投稿内容が偏らないように心がける
6.相手の方に合わせ、会話の流れを壊さない
7.自分では解決できない、判らない質問は、必ず該当の窓口や最寄りの店舗をご紹介する
8.SNSでのコミュニケーション、ルールは店頭の接客と同じ
9.ツッコミの余白を残す
10.企業アカウントは凹んではいけない
その中で定期的に時間を決めてお決まりの投稿をする事例では毎朝10時頃に朝のご挨拶を含めた投稿し、継続することでお客様に認識されコミュニケーションが取れるようになるとのお話でした。また継続的に投稿するコツとして、投稿の型を決めるようにすれば、文章を考える手間が省け効率的に運用ができるようになるようです。
その後も議題ごとに事例、効果をお話いただき、実践するにあたってのコツ、考え方の説明もあり非常に分かりやすく、自身でもやってみようと意識できる内容となっておりました。
最後にコロナ渦において、お客様のニーズが多様化、高度化している中でSNSは使い方によっては大きな武器となり、「マーケティング」いうより「ブランディング」のためのツール、「中の人」というよりは「側の人」というように、お客様と同じ方向をむいて寄り添うことでより効果的に運用できるとのことでした。
講義後も質疑応答にお答えいただき、疑問に思っていた内容も理解でき、Twitterの認識が広がる有意義な講演でございました。
第2講演 ストラテジー&タクティクス株式会社 代表取締役社長 佐藤義典様が登壇
ご講演タイトル 「 「売れる」は作れる。顧客に刺さるマーケティング5つのポイント 」
佐藤様は早稲田大学政治経済学部卒業。NTTで営業・マーケティングを経験後、米ウォートンスクールでMBAを取得。通信会社、外資系メーカーにて、ガムのブランド責任者としてマーケティング・営業・開発・製造などを統括されてました。
その後、外資系マーケティングエージェンシー日本法人にて、営業チームのヘッドなどを歴任。
2006年ストラテジー&タクティクス株式会社設立、代表取締役社長に就任されております。
著書は、「売れる会社のすごい仕組み」「ドリルを売るには穴を売れ 」「図解 実戦マーケティング戦略 」など多数執筆されております。
第2講演では、「「売れる」は作れる。顧客に刺さるマーケティング5つのポイント」をテーマに、ご講演を頂きました。
コロナ対応が一段落している状況でパニックステージから対応ステージに入ってきており、そうなるとEC市場でも色んなことが起こってくると想定され、それに対応する対応力が重要だとお話いただきました。
まず事例として店舗、テイクアウト、ドライブスルーの3本柱を持っている企業で、どこかの柱が倒れても、ほかの柱で挽回する好事例をご説明いただきました。
その上でどのようにマーケティング戦略を考えていくのかを
Battlefield 戦場、競合
Asset 独自資源
Strength 強み
Customer 顧客
Sellingmessage メッセージ
5つのポイントを軸にお話いただきました。
後半は5つのポイントを踏まえ攻めの戦略、守りの戦略を各参加者さんでお考えいただきディスカッションする時間となりました。こちらでは他業種の方がどのようなお考えのもとに戦略を考えておられるかを知れる貴重な機会となりました。
イーコマース事業協会の定例会についての詳細は、こちらをご覧ください ≫ https://www.ebs-net.or.jp/regular_meeting/
2020年10月16日 GMOメイクショップ株式会社 辻井 利由貴 (広報委員会)