はじめに
イーコマース事業協会(会員数240)は、日本で最も歴史があり、日本最大級の“イーコマース(EC)事業者の商工団体”として活動している団体で、“イーコマースの経験・知識・情報を持った人が集まる場” を合言葉に、関西を中心に 日本全国からネットショップ関係者が定期的に集まって互いに学びあっています。
私はイーコマース事業協会会員で、広報委員会に所属の田中健志と申します。
先日行われた「第179回定例会」の参加者の1人として、当日のレポートを報告致します。
29月12日13時からの各委員会開催の後、14時30分から「第179回定例会」がCIVI研修センター新大阪東E604にて開催されました。
参加人数は会員:21名 ゲスト :4名。
第1講演では、株式会社博報堂 博報堂生活総合研究所 上席研究員 酒井崇匡様に、「講演タイトル ロングデータ&ビッグデータで切る!ビヨンド・コロナ、思考の補助線」についてお話を頂きました。
第2講演では、有限会社フレックス 店長 熊坂 泉様に、「withコロナを乗り越える種まき戦術」についてお話を頂きました。
第1講演 株式会社博報堂 博報堂生活総合研究所 上席研究員 酒井崇匡様が登壇
ご講演タイトル 「 ロングデータ&ビッグデータで切る!ビヨンド・コロナ、思考の補助線 」
酒井様は、2005年、博報堂入社。マーケティングプラナーを経て、現職。
デジタル空間上のビッグデータを活用した生活者研究の新領域「デジノグラフィ」を様々なデータホルダーとの共同研究で推進中です。行動や生声あるいは生体情報など、可視化されつつある生活者のデータを元にした発見と洞察を行っておられます。
著書に『自分のデータは自分で使う マイビッグデータの衝撃』。
コロナ禍におけるデータを3つの切り口で、人々の生活がどのように変わったのか?今後どうなっていくか?解説頂きました。
(1)Long Date 長期時系列調査 ~ コロナ禍で人々の意識はどう変わったか? ~
コロナに対しての人々のこれまでの意識を解説頂き、今後同じように推移していくことを解説頂きました。現状は大都市になるほど、行動に対しての意識は高い傾向にあります。そんな中行われたテレワークなどにより、仕事環境など、人々は快適性を見直し、快適に引き籠ることを望む傾向にあることなどをデータをもとに説明頂きました。
(2)Thick Date フィールドワーク ~ どんな変化の兆しが生まれているか? ~
New Normが真のNormになりうるか?
コロナ禍で人々が体験したことが、今後コロナを心配しなくてもいい状態に戻ったとき、どうなるか?
時差出勤、テレワークなど、多くの人々が経験したことにより、仕事をし「ながら」や、出勤「ついでに」などに気づいたとのことでした。
また昨今の消費の傾向として、ハロウィンや野球観戦など、非再現性や参加性、貢献性に特化した消費=「トキ消費」という新しい消費行動も生まれてきたそうです。
今回の講演で、「コロナ前」と現在で人々の生活は全く違ってきたことに気づきました。今回の講演の中で、アフターコロナ(コロナの心配をしなくていい状態)になったとき、人々の意識と生活がどのように変わるか?それによってどういった消費行動になるか、今後も注目していきたいと思いました。
第2講演 有限会社フレックス 店長 熊坂泉様が登壇
ご講演タイトル 「 withコロナを乗り越える種まき戦術 」
設計事務所・インテリアデザイン事務所などを得て、結婚後は10年間専業主婦で子育てに専念。
2001年1月 HTMLさえ解らない状況の中、片手で当時1歳の娘に授乳しながら、片手でキーボードを打つ離れ業を駆使しつつ、独学で楽天市場出店・運営をされてきました。
他のショップが出来ない(やらない)事をやる!
がモットー。その為に、独自のシステムを考案し、機械的に出来る事は徹底的にシステム化。顧客目線のWEB上の対面接客を目指してギフトショップのノウハウを蓄積されていきます。
「客単価13,000円のパジャマは誰が買う?」
っというペルソナを設定し、お客様を見ながら変化・深堀されてきたそうです。一人ひとりのお客様と向き合って、大手に負けないサービスを目指し、お客様の要望は全て受け入れる姿勢で、ユーザーレビューの高さを獲得されているそうです。
また、今後ECにおけるギフトマーケットは伸びると予測され、もらって開封した際に感動を与えるような、ギフトラッピングも多数拝見させてもらいました。それにより、送る側のリピーター顧客獲得と共に、もらった側の新規顧客も獲得されているそうです。
イーコマース事業協会の定例会についての詳細は、こちらをご覧ください ≫ https://www.ebs-net.or.jp/regular_meeting/
2020年9月25日 株式会社オオトモ 田中健志 (広報委員会)