はじめに
イーコマース事業協会(会員数208)は、日本で最も歴史があり、日本最大級の“イーコマース(EC)事業者の商工団体”として活動している団体で、“イーコマースの経験・知識・情報を持った人が集まる場” を合言葉に、関西を中心に 日本全国からネットショップ関係者が定期的に集まって互いに学びあっています。
私はイーコマース事業協会会員で、広報委員会に所属のGMOメイクショップ株式会社の辻井利由貴と申します。
先日動画配信された「第177回定例会・情報交換会」の視聴者の1人として、レポートを報告致します。
本来なら、6月13日、13時からの各委員会開催の後、新大阪丸ビル別館にて177回定例会を執り行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、リアルでの開催中止し、日時を変更し14時から会員限定配信にてYouTubeによる動画ライブ限定配信を事務局から発信いたしました。
岡村理事長によるライブ配信の挨拶の後、
博報堂 買物研究所 所長 山本泰士様に、「様子見社会」の買い物欲マーケティングについてお話を頂きました。
山本様は、2003年博報堂入社。マーケティングプランナーとして各種企画を担当され、2007年より、こどもごころ製作所プロジェクトに参加し、クラヤミ食堂など体験型コンテンツを企画、運営。2011年より生活総合研究所にて、生活者の未来洞察コンテンツの研究、発表に従事され、2015年より博報堂買物研究所で「欲求流去の時代」「ミレニアル家族の新・買物行動」などの買物意識・行動の未来予測を行われております。
講演では「withコロナ時代の生活変化を読む」をテーマに、ご講演を頂きました。
今回、山本様にコロナ時代に買物欲がどのように変会していくのか、withコロナ時代を様子見社会と位置づけて、今後どのように買い物をしてもらうようにすれば良いのかをご講演をしていただきました。
山本様は、コロナ渦後の潮流としては【働く:テレワーク 既に遠隔地とのMTGでは利用】【学ぶ:遠隔授業 予備校などでの活用は進んでいた】【娯楽:WEBイベント アイドル等に活用されていた】などこれまでにあった潮流が加速、顕在化していくとご説明いただきました。
その中で買い物、消費については【欲実直結】という考え方が加速、顕在化するようで、生活者と企業が直接つながり、直接届くということを前提に、物に満ち足りた生活者に対して企業と生活者が語り合って形とし実現することが大切で、さらに購入前から購入後までつながり続ける事が重要となるようです。
【欲実直結】については既に実行されているサービスの事例を上げていただき分かりやすくご説明いただきました。例えば買う前から後もずっとつながるコンテンツ事例として育児製品とともに育児コンテンツを届ける事例を上げていただき、身近な環境に置き換えて考えられたので、自身のサービスの場合にどのようなコンテンツを用意するのが最適かをイメージしやすかったです。
後半では、コロナ規制が緩和し、開かれていく社会に生活者を動かす「ヒント」についてお話いただきました。周囲の空気と、感染状況を読みながら解放された欲求アクセルと、不安のブレーキを交互に踏みながら進む社会の中で様子見の人々の欲求を後押しできるかが重要となるとご説明いただきました。
こちらのテーマについても複数の事例を上げていただきイメージしやすい内容となっておりました。
今回の配信では先行きの見えない今後について、不安の払拭、どのような対策をするべきかのヒントを得られた貴重な内容となっておりました。
第178回定例会のご案内
第178回定例会は7月11日に新大阪丸ビル別館で開催予定され、またLIVE動画にて同時配信されます。
イーコマース事業協会の定例会についての詳細は、こちらをご覧ください ≫ https://www.ebs-net.or.jp/regular_meeting/
2020年7月6日 GMOメイクショップ株式会社 辻井 利由貴 (広報委員会)