はじめに
イーコマース事業協会(会員数240)は、日本で最も歴史があり、日本最大級の"イーコマース(EC)事業者の商工団体"として活動している団体で、"イーコマースの経験・知識・情報を持った人が集まる場" を合言葉に、関西を中心に 日本全国からネットショップ関係者が定期的に集まって互いに学びあっています。
私はイーコマース事業協会会員で、広報委員会に所属の吉田高夫と申します。
先日行われた「第161回定例会・情報交換会」の参加者の1人として、当日のレポートを報告致します。
6月9日13時からの各委員会開催の後、14時から「第161回定例会・情報交換会」が新大阪丸ビル別館にて開催されました。
参加人数は会員:92名 ゲスト :3名。
第1講演では、株式会社ISSUN 代表取締役 宮松利博様に、「コレでバッチリ!初心者のための"人工知能"攻略講座【Eコマース専用】」についてお話を頂きました。
第2講演では、株式会社くれない 代表取締役 津田昌宏様に、「○○だけで、自動的に夢がかなう。」についてお話を頂きました。
第1講演 株式会社ISSUN 代表取締役 宮松利博様が登壇
宮松様は、2000年よりEC数社を立ち上げ、2006年に株式上場のタイミングで保有株を売却した後、シリコンバレー等、海外の次世代eコマースの現場を研究。
2011年には、「小よく"巨"を制す」を掲げ、WEB/ECの運営・制作・コンサルティングを手掛ける「株式会社ISSUN」を立上げられました。
現在同社は、業界No.1に成長するクライアントを多数抱えられておられます。
第1講演では、「コレでバッチリ!初心者のための"人工知能"攻略講座【Eコマース専用】」をテーマに、ご講演を頂きました。
■聴講者の声
・第1部では、〝脱初心者「人工知能」を見抜くコツ"と題し、「人工知能AIとは何か?」という、わかりそうでよくわからないAIの基本を、人工知能の歴史・分類・階層といった流れで、わかりやすく解説頂きました。
人工知能を、4タイプ(強い知能と弱い知能)に分類し、レベルを4段階(職場に例えると、上級管理職・課長・一般社員・アルバイト)に分け、解説頂きました。
人工知能を職場に例え説明いただいたことにより、全体像を容易に把握すると同時に、身近な技術として理解を深めることができました。
歴史のお話の中では、私自身、あまり聞き慣れない言葉でしたが、「人工知能」が「人類の知能」を超えることを意味する言葉「シンギュラリティ」が、1993年頃には既に登場していたことを聞いた時には、驚かされました。
・第2部では、「Eコマースが選ぶべき人工知能」、第3部では、「お客様に愛されるECの為に」と題し、Eコマースにおける「人工知能」について、集中的にご紹介頂きました。
宮松様が考える、今から導入すれば、将来差がつくサービスとして、ディープランニングを活用した「高精度レコメンドツール」、「コールセンター解約防止」「Webコンシェルジュ」「Web最適化系サービス」を、挙げていらっしゃいました。
最後に、「今は未熟な点が多いAI技術ですが、将来を見据えて、人工知能を活用する際に必要となるデータを、今から収集し分類しておくことが重要です」また、「AIの導入前に、自分たちが、どんなAIが作りたいのか、どのような企業文化・考え方をもって仕事をしているのかを、まとめておくことが重要です」という、貴重なアドバイスを頂きました。
今回の講演では、新しい発見が沢山ありました。参加した誰もが、「人工知能」脱初心者としての、一歩を踏み出せたと思います。
第2講演 株式会社くれない 代表取締役 津田 昌宏様が登壇
津田様は、カーテン製造・自主企画・販売などを手掛ける、「株式会社くれない」の代表取締役です。
イーコマース事業協会EBSの元理事長です。
第2講演では、「〇〇だけで、自動的に夢がかなう。」をテーマでご講演を頂きました。
いつもの気さくな語り口調で、冗談を織り交ぜながら、様々なお話をして頂きました。
■聴講者の声
最初にご紹介いただいたのは、津田様が考える「幸せ論」です。
社会性と経済性という視点で考えると、「どちらかがマイナスであれば、幸せではない。
社会性も経済性もプラスになることが、幸せにつながる」という持論を、ご紹介頂きました。
次に、「人間は情報により自動的に行動する」と題して、脳RAS(網様体賦活系)の上手な活用法をご紹介いただきました。
津田様の経験から、目標に向けて成功しやすい環境をつくる為には、脳RAS に「自分がどうしたいか、どうなりたいかの意識」を、しっかりプログラミングすることが重要だということを、解説いただきました。
その後、
「楽して儲ける秘訣」と題し、「平均の法則」「パレートの法則」に従って考えた時には、「結局あなたはどうなりたいの?という、目的意識を強くもった行動」が重要になってくること。
業務の管理手法の一種である「PDCAサイクル」は、「DCA」のサイクルを早く回すこと。失敗したらどうなるかを考える「P」が、一番行動を遅らせる原因になること。
「P」は、統計等を信じて行動にうつればよく、勝手に頭が考え、理解しなくても行動にうつれるようにしていくことが重要であること。
といった、戦術的な「HOW TO」ではなく、「目的が自動的に達成出来る仕組み」にする為にはどうしたら良いのかについて、様々な視点からお話いただきました。
最後に、「楽して儲けることを目指している方が、この講演を聞いて1人でも多くあらわれたら、うれしいです。」とおしゃっていたのが印象的で、受講者全員の「元気」が湧き出してくるような、楽しい講演となりました。
情報交換会 新大阪ワシントンプラザ 参加者77名
定例会終了後は、情報交換会
定例会が終了した後は、新大阪ワシントンホテルプラザにて情報交換会が行われました。
イーコマース事業協会は "業種・業態・地域・経験・年齢・立場" が異なる会員同士が、イーコマースという共通のテーマで対等の立場で学んで、会って、お互いに情報交換しながら自分のビジネス向上の気づきを得る場として情報交換会を行っています。
今回の情報交換会は77名(講師含む)名が参加し、お互いに知見を交換しあったり、相談しあったり、激励しあったりしていました。
立食スタイルということもあり、活発に色んな方と交流を図る会員さんやビジターさんの姿があり、有用な場になりました。
次回は7月14日に開催です!
次回の第162回定例会も新大阪で開催予定です。
イーコマース事業協会の定例会についての詳細は、こちらをご覧ください ≫ https://www.ebs-net.or.jp/regular_meeting/
2018年6月8日 Qoo10 JAPAN 吉田高夫 (広報委員会)