2024年5月定例会にて「【2024年最新SEO事例】 創造と生成。AIに負けない、これからの愛されるECサイトづくり」と題して、株式会社ユウキノイン 酒匂 雄二氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。
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講師: 株式会社ユウキノイン 酒匂 雄二氏
「古い=過去のもの」と「古い=今では誤っている、訂正された、変化した」の仕分けが大事ですね。
前者の場合、時間の経過に左右されないコンテンツもあります。たとえば10年前のレシピブログを元に料理しても、基本的には問題ないはずですが、後になってレシピにある原材料や調味料に健康被害等が確認されたものが含まれている場合などは、後者になり注意が必要です。
一方、法律やスポーツのルールのように改正されたり、研究や検証の結果、見直しがされて現在は通用しないものは大幅に刷新しなければならないケースもあると思います。
そうした場合でも参考資料として価値がある可能性があるものも存在しますから、単に削除せずに活用する方法があると考えます。
たとえば「この記事は2015年当時の法に基づき執筆されましたが、2024年5月に法改正が行われており、こちらの最新記事をご参照ください」というように新しい記事とセットで、情報の厚みや信頼性を出すという手法などがありそうですね。
ですので、新規時期と古い既存記事をセットで活用するというのが良いのではないでしょうか。
EBSの定例会も200回を超えていますが、私が最初に登壇させていただいた2017年と現在では、ECを取り巻く事情も激変しています。サービスが終了したものや料率が大きく改定されたものなどは、先述のような方法で関連付けるのがよいのではないかと思います。
・コンテンツの陳腐化は自然なことなのであまり気にしない。
対処方法として、古いコンテンツは削除するものと思わないで、新しい情報と関連性を維持することが大事。
・コンテンツの種類によって、コンテンツの陳腐化への対処方法は異なる。
レシピのように永続的なものか、法律や常識のように変化したものかによる。
・ユーザーの混乱を避け、信頼できる情報を提供することが大事。
歴史的な正確性を保ちつつ、明確な文章や時系列など根拠や証拠を提供することが重要。
・事例などの扱いについては明解に。
事例集などは参考資料として価値がある一方、最新の情報や認識との関連性を考慮し、廃止された機能やサービスが終了したものを紹介していた場合は、そのことを説明することも必要。
AIで生成した文章が即ち低評価になるのではなく、ご質問にある通り「不自然な文章」というところが重要ですね。実際に生成AIを用いていても、検索上位にあるコンテンツは多数あります。
ですので、Hタグやタイトルなど利用する箇所によってAI生成を避けたほうがいいというのではなく、人間が読んで違和感を覚える、不自然さが目立つものはそのまま公開しないということですね。
そもそも人間が書いていても、不自然な文章や怪しい表現ではユーザーの安心感や信頼感は得られないでしょうから、
利用の是非ではなく、公開する文章・コンテンツを吟味するということが大切ではないでしょうか。
また、リンク獲得のチャンスとばかり、自社サイトやモールなどあらゆる店舗のリンクを貼ることで結果的にユーザーの混乱を招いてしまうこともあるあるですね。
リリースとサイトの情報に温度差が出ないように、活動の紹介や商品の魅力を損なわないようにすることが重要ではないかと思います。
ですので、これはもう百聞は一見にしかず、ですね。
私はターミナル駅などで道に迷っている様子の外国からの観光客を見つけると積極的に話しかけています。
決して英語が堪能なわけでもありませんが、今はスマホの翻訳アプリも優秀ですし、コミュニケーションには困りません。
「何を探しているの?」「どこに行きたいの?」と聞いて嫌な顔をする観光客に出会ったことはこれまでにありません。観光客の方もスマホ片手に行く先を探している場合がありますから、
「なんのアプリ使ってるんですか?」と聞くと、スマホの画面を見せてくれることもしばしばです。
見ているのはYoutubeやInstagramのSNSだったり、トリップアドバイザーのようなサイトだったり。
その上で「どんな言葉で探していました?」と聞くとメモを見せてくれることもあります。
有名店ばかりではなく、ローカルなお店を探していることもあれば、意外なスポットを探している御夫婦もいらっしゃいました。
「○○ tokyo store」:○○の東京のお店
「Where to buy △△ in Tokyo」:東京のどこで△△が買えるか
「●● where to buy」:●●はどこで買えるのか
「□□ near me」:近くの□□店
日本を訪れ、実際に調べているリアルなユーザーの声は、何よりのヒントになると思います。
―古い情報が混在していることが、Googleの検索に悪影響を及ぼすということですが、Blogなど過去に書いた情報が陳腐化されていると感じられた時は、そうした情報は削除した方が良いでしょうか?もしくは、新しい情報をどんどん追加していくことの方が重要でしょうか?
酒匂 雄二氏:
まず「古い情報」の意味するものの整理が必要です。「古い=過去のもの」と「古い=今では誤っている、訂正された、変化した」の仕分けが大事ですね。
前者の場合、時間の経過に左右されないコンテンツもあります。たとえば10年前のレシピブログを元に料理しても、基本的には問題ないはずですが、後になってレシピにある原材料や調味料に健康被害等が確認されたものが含まれている場合などは、後者になり注意が必要です。
一方、法律やスポーツのルールのように改正されたり、研究や検証の結果、見直しがされて現在は通用しないものは大幅に刷新しなければならないケースもあると思います。
そうした場合でも参考資料として価値がある可能性があるものも存在しますから、単に削除せずに活用する方法があると考えます。
たとえば「この記事は2015年当時の法に基づき執筆されましたが、2024年5月に法改正が行われており、こちらの最新記事をご参照ください」というように新しい記事とセットで、情報の厚みや信頼性を出すという手法などがありそうですね。
ですので、新規時期と古い既存記事をセットで活用するというのが良いのではないでしょうか。
EBSの定例会も200回を超えていますが、私が最初に登壇させていただいた2017年と現在では、ECを取り巻く事情も激変しています。サービスが終了したものや料率が大きく改定されたものなどは、先述のような方法で関連付けるのがよいのではないかと思います。
・コンテンツの陳腐化は自然なことなのであまり気にしない。
対処方法として、古いコンテンツは削除するものと思わないで、新しい情報と関連性を維持することが大事。
・コンテンツの種類によって、コンテンツの陳腐化への対処方法は異なる。
レシピのように永続的なものか、法律や常識のように変化したものかによる。
・ユーザーの混乱を避け、信頼できる情報を提供することが大事。
歴史的な正確性を保ちつつ、明確な文章や時系列など根拠や証拠を提供することが重要。
・事例などの扱いについては明解に。
事例集などは参考資料として価値がある一方、最新の情報や認識との関連性を考慮し、廃止された機能やサービスが終了したものを紹介していた場合は、そのことを説明することも必要。
―Google検索においてAIが生成した文章を検知して、不自然な文章な場合は評価が低くなるということですが、ページ構成の中でできるだけ生成AIを使うことを避けた方がいい箇所(h1タグ、titleタグなど)はありますでしょうか?
酒匂 雄二氏:
AIで生成した文章が即ち低評価になるのではなく、ご質問にある通り「不自然な文章」というところが重要ですね。実際に生成AIを用いていても、検索上位にあるコンテンツは多数あります。
ですので、Hタグやタイトルなど利用する箇所によってAI生成を避けたほうがいいというのではなく、人間が読んで違和感を覚える、不自然さが目立つものはそのまま公開しないということですね。
そもそも人間が書いていても、不自然な文章や怪しい表現ではユーザーの安心感や信頼感は得られないでしょうから、
利用の是非ではなく、公開する文章・コンテンツを吟味するということが大切ではないでしょうか。
―プレスリリースの活用が被リンクの獲得につながり、検索結果にも有利に働くということですが、プレスリリースの内容とECサイトやホームページを連動させて表記させる際にどのような点に留意するとよいでしょうか?
酒匂 雄二氏:
オンラインのプレスリリースでは、リリースサイトからの被リンクやアクセスの獲得、その先の売上に気を取られるがあまり、せっかくのリリースに「売り売り感」が目立つと、掲載に至らないことが多い気がします。また、リンク獲得のチャンスとばかり、自社サイトやモールなどあらゆる店舗のリンクを貼ることで結果的にユーザーの混乱を招いてしまうこともあるあるですね。
リリースとサイトの情報に温度差が出ないように、活動の紹介や商品の魅力を損なわないようにすることが重要ではないかと思います。
―インバウンド需要の取り込み
ローカルSEOにおいては、海外からの検索も意識しておくことが必要とのことでしたが、海外サイトでよく検索されているワードを調べる方法として、何かいい方法はありますでしょうか?
酒匂 雄二氏:
Googleビジネスプロフィールのインサイトや、外国語版のコンテンツをお持ちの方はサーチコンソールをご覧になると良いですが、それでも最初からキーワードが適切に設定されている場合は稀だと思います。ですので、これはもう百聞は一見にしかず、ですね。
私はターミナル駅などで道に迷っている様子の外国からの観光客を見つけると積極的に話しかけています。
決して英語が堪能なわけでもありませんが、今はスマホの翻訳アプリも優秀ですし、コミュニケーションには困りません。
「何を探しているの?」「どこに行きたいの?」と聞いて嫌な顔をする観光客に出会ったことはこれまでにありません。観光客の方もスマホ片手に行く先を探している場合がありますから、
「なんのアプリ使ってるんですか?」と聞くと、スマホの画面を見せてくれることもしばしばです。
見ているのはYoutubeやInstagramのSNSだったり、トリップアドバイザーのようなサイトだったり。
その上で「どんな言葉で探していました?」と聞くとメモを見せてくれることもあります。
有名店ばかりではなく、ローカルなお店を探していることもあれば、意外なスポットを探している御夫婦もいらっしゃいました。
「○○ tokyo store」:○○の東京のお店
「Where to buy △△ in Tokyo」:東京のどこで△△が買えるか
「●● where to buy」:●●はどこで買えるのか
「□□ near me」:近くの□□店
日本を訪れ、実際に調べているリアルなユーザーの声は、何よりのヒントになると思います。
○講演タイトル
「【2024年最新SEO事例】 創造と生成。AIに負けない、これからの愛されるECサイトづくり」
○講師プロフィール
株式会社ユウキノイン
代表取締役
酒匂 雄二氏
D2CアパレルECの店長・生産管理・実店舗・卸売を統括。SNSを活用し、広告費をゼロにしながら自社店舗の売上を2年で400%に成長。セミナー講師、他社ECサイトの構築、企画・運営代行などを手掛けるように。ECサイト、コーポレートサイトのSEO、 コンテンツマーケティングやSNSの運用支援、社内のWEB担当者の育成、 クラウドファンディングによる資金調達の支援から売上計画の立案、戦略業務まで WEBを活用した総合的なコンサルティング業務を伴走型で支援。
【主たる講演先(講義先)】
【講演・登壇】
大阪商工会議所、吹田商工会議所、箕面商工会議所、堺商工会議所、東大阪商工会議所、守口門真商工会議所、泉大津商工会議所、高石商工会議所、貝塚商工会議所、龍野商工会議所、倉吉商工会議所、安来商工会議所、湯梨浜町商工会、三朝町商工会
イーコマース事業協会(ebs)、日本電子商取引事業振興財団(J-FEC)、東海イービジネス研究会(TEK)、ECサマーフェス、ECウィンターフェス、大阪産業創造館、近畿税理士会、よろず支援拠点、福井県鯖江市、日本経営合理化協会
【講師】
GMOペパボ「カラーミーショップ」少人数制EC勉強会「カラーミーカレッジ」
Grow with Google「新しいスキルを、すべての人に。」
「【2024年最新SEO事例】 創造と生成。AIに負けない、これからの愛されるECサイトづくり」
○講師プロフィール
株式会社ユウキノイン
代表取締役
酒匂 雄二氏
D2CアパレルECの店長・生産管理・実店舗・卸売を統括。SNSを活用し、広告費をゼロにしながら自社店舗の売上を2年で400%に成長。セミナー講師、他社ECサイトの構築、企画・運営代行などを手掛けるように。ECサイト、コーポレートサイトのSEO、 コンテンツマーケティングやSNSの運用支援、社内のWEB担当者の育成、 クラウドファンディングによる資金調達の支援から売上計画の立案、戦略業務まで WEBを活用した総合的なコンサルティング業務を伴走型で支援。
【主たる講演先(講義先)】
【講演・登壇】
大阪商工会議所、吹田商工会議所、箕面商工会議所、堺商工会議所、東大阪商工会議所、守口門真商工会議所、泉大津商工会議所、高石商工会議所、貝塚商工会議所、龍野商工会議所、倉吉商工会議所、安来商工会議所、湯梨浜町商工会、三朝町商工会
イーコマース事業協会(ebs)、日本電子商取引事業振興財団(J-FEC)、東海イービジネス研究会(TEK)、ECサマーフェス、ECウィンターフェス、大阪産業創造館、近畿税理士会、よろず支援拠点、福井県鯖江市、日本経営合理化協会
【講師】
GMOペパボ「カラーミーショップ」少人数制EC勉強会「カラーミーカレッジ」
Grow with Google「新しいスキルを、すべての人に。」