2018年10月定例会にて、「キレイごと、正論は無し!赤字から企業再生におけるデジタルチャネル戦略」をテーマにお話頂いた、メガネスーパーの親会社である株式会社ビジョナリーホールディングス 川添氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。
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株式会社ビジョナリーホールディングス 執行役員 デジタルエクスペリエンス事業本部 本部長 川添 隆様
システムはあくまでも基盤であり、オムニチャネルやOMO(online merge offline)においては、企業のコアコンピタンス(独自の強み)のほうが最も重要だからです。
それに合わせて、システムは変わってきます。
ただし、テクノロジーによって接客のような人のチカラを拡張することは可能だと思っています。
その観点で、アパレル業界ではスタッフスタートのような、スタッフのコーディネートを運営できる仕組みのような、人のチカラをいかす仕組みがもっと増えてくるとよいと考えています。
チャットコマースや、ライブコマースもその一部だと捉えています。
また実験的な取り組みですが、メガネスーパーコンタクト五反田エキナカ店では、近くの場所に受け取りボックスを設置しています。
これはECの取り組みというよりは、店舗での定期購入の受け取りなどに利用していただく想定ですが、こういうものが増えてくれば、最寄りのメガネスーパーで24時間受け取り可能というようなことは可能になってくると考えています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000019511.html
2011年の末ごろに意識をし始めました。
「ECの売上高を倍にしろ。その代わり、あらゆる武器は与える。」
社長から突然言い渡された使命がきっかけでした。
当時、ユナイテッドアローズやアーバンリサーチなど、ファッションECで成長している企業はメディアの注目の的でした。
そこで私は、
「EC領域は小売りにとってビッグトピックス。
事業本体の規模などよりも、具体的な結果につながった取り組みや、何かユニークなことをすれば、事業体としては逆転できるはず。
だったらファッション業界でNo.1のEC事業をめざしてもいいんじゃないかな」
と考えました。
ちょこちょこやってきた取り組みはことあるごとに、ファッションビジネスの専門誌にも共有していましたが、潮目が変わったのは、自社ECサイトのリニューアルのタイミング。
プレスリリースを無料配信ツールで配信したところ、取材を申し込んできたのが通販業界の専門紙「通販新聞」でした。
私の意気込みを買ってもらい、掲載の後、通販新聞主催の座談会に招待され、アバハウスインターナショナル、アーバンリサーチ、ユナイテッドアローズ、ポイント(現在はアダストリア)といったECの取り組みで先行している有名アパレル企業と対談する機会を得ました。
これをきっかけに、各企業の責任者・担当者との交流や、他媒体での取材依頼が徐々に増えていくことになったのです。
一方で、「モールECのみしかやっていない」「店舗はやっていなくてECのみ」という企業の方が多いのももったいないなと感じました。
講演でもお話しさせていただいた通り、ECは一つの接点でしかありません。
その中でモールは、お店の前を歩いている人は多いですが、店舗を立てているその土地自体は所有できているわけではありません。
逆に、ECからスタートしてお客様とつながりができているのであれば、移動販売も可能ですし、ショールムがあればお客様との濃いコミュニケーションができます。
私の所属する企業も大所帯になってはきましたが、今の潮流は「スピード」こそ命であり、小回りが利くことが強みだと思っています。
ぜひ、皆様が新たなチャレンジを継続されることを願っております。
私がお役に立てそうであればいつでもご連絡ください。
―オムニチャネルを今後も推し進めていく中で、今後システム投資という着眼点から注目しているシステムはありますか?
川添 隆氏:
正直なところ特にありません。システムはあくまでも基盤であり、オムニチャネルやOMO(online merge offline)においては、企業のコアコンピタンス(独自の強み)のほうが最も重要だからです。
それに合わせて、システムは変わってきます。
ただし、テクノロジーによって接客のような人のチカラを拡張することは可能だと思っています。
その観点で、アパレル業界ではスタッフスタートのような、スタッフのコーディネートを運営できる仕組みのような、人のチカラをいかす仕組みがもっと増えてくるとよいと考えています。
チャットコマースや、ライブコマースもその一部だと捉えています。
―全国的に配送料の値上げがあり、御社でも少なからず影響があったかと存じますが、何か対策された事例がありましたら教えて頂きたいです。
川添 隆氏:
初歩的ですが、これまですべてを宅配便で送っていたので、小さな梱包の場合は、それ専用の宅配サービスの併用を開始しました。また実験的な取り組みですが、メガネスーパーコンタクト五反田エキナカ店では、近くの場所に受け取りボックスを設置しています。
これはECの取り組みというよりは、店舗での定期購入の受け取りなどに利用していただく想定ですが、こういうものが増えてくれば、最寄りのメガネスーパーで24時間受け取り可能というようなことは可能になってくると考えています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000019511.html
―「情報発信をすれば情報が集まってくる」と話されておりましたが、情報発信を始めた最初のきっかけは何だったでしょうか?
川添 隆氏:
前職時代、私が当時60億円規模だったガールズアパレル企業のEC責任者に抜擢されたときのことです。2011年の末ごろに意識をし始めました。
「ECの売上高を倍にしろ。その代わり、あらゆる武器は与える。」
社長から突然言い渡された使命がきっかけでした。
当時、ユナイテッドアローズやアーバンリサーチなど、ファッションECで成長している企業はメディアの注目の的でした。
そこで私は、
「EC領域は小売りにとってビッグトピックス。
事業本体の規模などよりも、具体的な結果につながった取り組みや、何かユニークなことをすれば、事業体としては逆転できるはず。
だったらファッション業界でNo.1のEC事業をめざしてもいいんじゃないかな」
と考えました。
ちょこちょこやってきた取り組みはことあるごとに、ファッションビジネスの専門誌にも共有していましたが、潮目が変わったのは、自社ECサイトのリニューアルのタイミング。
プレスリリースを無料配信ツールで配信したところ、取材を申し込んできたのが通販業界の専門紙「通販新聞」でした。
私の意気込みを買ってもらい、掲載の後、通販新聞主催の座談会に招待され、アバハウスインターナショナル、アーバンリサーチ、ユナイテッドアローズ、ポイント(現在はアダストリア)といったECの取り組みで先行している有名アパレル企業と対談する機会を得ました。
これをきっかけに、各企業の責任者・担当者との交流や、他媒体での取材依頼が徐々に増えていくことになったのです。
―当イーコマース事業協会は「売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに会員相互の会員交流・情報交換を通じて、電子商取引を含む健全なる情報化を社会に普及させることを目的とする」団体でありますが、ご講演を終了してみてのご感想や、定例会の印象などお聞かせいただけると幸いです。
川添 隆氏:
EC事業者かつ自身で経営をされている方々のみが集まるセミナーなどで登壇することの方が少ないので、皆さんの事業に対する熱量、何とか上げていきたいという想いを感じ取ることができて、私自身背筋が伸びました。一方で、「モールECのみしかやっていない」「店舗はやっていなくてECのみ」という企業の方が多いのももったいないなと感じました。
講演でもお話しさせていただいた通り、ECは一つの接点でしかありません。
その中でモールは、お店の前を歩いている人は多いですが、店舗を立てているその土地自体は所有できているわけではありません。
逆に、ECからスタートしてお客様とつながりができているのであれば、移動販売も可能ですし、ショールムがあればお客様との濃いコミュニケーションができます。
私の所属する企業も大所帯になってはきましたが、今の潮流は「スピード」こそ命であり、小回りが利くことが強みだと思っています。
ぜひ、皆様が新たなチャレンジを継続されることを願っております。
私がお役に立てそうであればいつでもご連絡ください。
○講演タイトル
「キレイごと、正論は無し!赤字から企業再生におけるデジタルチャネル戦略」
○講師プロフィール
株式会社ビジョナリーホールディングス 執行役員
デジタルエクスペリエンス事業本部 本部長
川添 隆様氏
佐賀県唐津市出身、千葉大学デザイン工学科建築系卒。
販売、営業アシスタントとしてサンエー・インターナショナルに従事後、
ネットビジネスを志し当時サイバーエージェントグループだったクラウンジュエル(現ZOZOUSED)へ。
ささげ業務から企画、PR、営業まで携わり2010年にクレッジに転じ、
EC事業の責任者として自社サイトの売上を2倍以上、EC全体を2年で2倍に拡大。
LINE@を活用した事例でも成功を収める。
2013年7月よりメガネスーパー入社。
EC事業、オムニチャネル推進、デジタルマーケティング・コミュニケーション、デジタルを活用した店舗支援を統括し、
他社のEC・オムニチャネルのコンサルティングにも従事。
EC事業の売上を5年で4.4倍、自社ECは月商8.2倍に拡大中。
2017年11月よりビジョナリーホールディングス デジタルエクスペリエンス事業本部 本部長を兼務。
2018年5月より執行役員に就任。
アドテック東京2015~2017(ad:tech tokyo 2015~2017)公式スピーカー
iMEDIA Commerce Summit 2017・2018アドバイザリーボードメンバー
「キレイごと、正論は無し!赤字から企業再生におけるデジタルチャネル戦略」
○講師プロフィール
株式会社ビジョナリーホールディングス 執行役員
デジタルエクスペリエンス事業本部 本部長
川添 隆様氏
佐賀県唐津市出身、千葉大学デザイン工学科建築系卒。
販売、営業アシスタントとしてサンエー・インターナショナルに従事後、
ネットビジネスを志し当時サイバーエージェントグループだったクラウンジュエル(現ZOZOUSED)へ。
ささげ業務から企画、PR、営業まで携わり2010年にクレッジに転じ、
EC事業の責任者として自社サイトの売上を2倍以上、EC全体を2年で2倍に拡大。
LINE@を活用した事例でも成功を収める。
2013年7月よりメガネスーパー入社。
EC事業、オムニチャネル推進、デジタルマーケティング・コミュニケーション、デジタルを活用した店舗支援を統括し、
他社のEC・オムニチャネルのコンサルティングにも従事。
EC事業の売上を5年で4.4倍、自社ECは月商8.2倍に拡大中。
2017年11月よりビジョナリーホールディングス デジタルエクスペリエンス事業本部 本部長を兼務。
2018年5月より執行役員に就任。
アドテック東京2015~2017(ad:tech tokyo 2015~2017)公式スピーカー
iMEDIA Commerce Summit 2017・2018アドバイザリーボードメンバー