2016年8月勉強会にて「『脱!送料無料・ポイント10倍』強いショップを作るための"真の差別化"を考える 勉強会&座談会」と題して出口総合コンサルティング 代表 出口 康介様ににてご講演頂きました。
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出口総合コンサルティング 代表 出口 康介様
私の差別化の持論は、『差別化の「真の目的」は世の為人の為にある』、『自分だけ良ければいい、皆殺し系(欧米系)のやり方では長く続かない』です。
①商品を買ってくれる、選んでくれる、応援してくれる消費者のため
②商品を提供してくれる仕入れ先のため
③頑張ってくれるスタッフのため、その家族のため
④ここで商売させてくれる地域のため、納税して地域貢献するため、高齢者や子供のため
⑤日本経済のため
このような『マクロの善』に向けた取り組みこそが『真の差別化』であって、本当に強い差別化とは、その企業の独自固有の強みを磨き続ける過程で「歴史」や「経験」を経て現場の人々によって積みあげられたものでなければならないと思います。
また、人間性(親切、丁寧、躾・マナー、礼儀、教養、情熱、思いやりなど)は差別化を進めるうえでは不可欠の要素であり、差別化を進める中で人間性が養われると言っても良いと思うのです。
『差別化の仕方』に限らず、弊社では中小・零細企業の業績アップコンサルティングをお引き受けいたしております。初回のご相談は無料とさせていただいておりますので、お困りの際はいつでもお気軽にご相談ください!!
今回はありがとうございました!!
―今回のような『差別化』をテーマにしたコンサルティングや勉強会を実施されているということですが、反響はいかがですか?
出口 康介氏:
『ちゃんとした差別化をしたい!』というニーズは非常に多いように思います。タイトルにもなっていますが、『送料無料』や『ポイント付与』や『大幅な値引き(安売り)』をすることが差別化だと思っている方は少なくありません。しかし、それらの多くはやればやるほど自分の首を絞める(利益を減らす)だけで、体力(資金力)のある大手企業には勝てません。『差別化を考える』という作業は非常に戦略的な側面を持っているため、腰を据えてじっくり時間をかけて内部(社内)・外部(社外)の分析をし、見出していく必要があります。時間をかけずにてっとり早く…となると、どうしてもテクニック的な施策になってしまいがちです。しかし、明日からすぐに真似出来るような施策では『真の差別化』とは呼べません。各社とも、本当に強い部分は何なのか、自分では明確な答えを導き出せないでいるケースが多いように思います。―今回のメインテーマにもなっている『真の差別化』について、どのようなお考えをお持ちでしょうか?
出口 康介氏:
大手企業をはじめ、多くの企業が行っている差別化施策は自分勝手なものが多いように思います。私の差別化の持論は、『差別化の「真の目的」は世の為人の為にある』、『自分だけ良ければいい、皆殺し系(欧米系)のやり方では長く続かない』です。
①商品を買ってくれる、選んでくれる、応援してくれる消費者のため
②商品を提供してくれる仕入れ先のため
③頑張ってくれるスタッフのため、その家族のため
④ここで商売させてくれる地域のため、納税して地域貢献するため、高齢者や子供のため
⑤日本経済のため
このような『マクロの善』に向けた取り組みこそが『真の差別化』であって、本当に強い差別化とは、その企業の独自固有の強みを磨き続ける過程で「歴史」や「経験」を経て現場の人々によって積みあげられたものでなければならないと思います。
また、人間性(親切、丁寧、躾・マナー、礼儀、教養、情熱、思いやりなど)は差別化を進めるうえでは不可欠の要素であり、差別化を進める中で人間性が養われると言っても良いと思うのです。
―『真の差別化』の重要性についてお聞かせください。
出口 康介氏:
私の差別化に関する結論は、『差別化の目的は企業存続』にあるということです。決して目先の売上や利益のために差別化を実践するのではないというところに大きなポイントがあります。また、講義の中でも触れましたが、差別化には『悪い差別化』と『良い差別化』の二種類があると思っています。『悪い差別化』とは、自社にしかメリットのない身勝手な差別化であり、消費者や生産者(メーカーや問屋)や自社のスタッフにはデメリットしかない差別化を言います。一方で、『良い差別化』とは、消費者や生産者(メーカーや問屋)や自社のスタッフにもメリットがあり、『皆が応援しよう!』と思える施策を実践することです。仕入れ先(メーカーや問屋)と協力して消費者のニーズに真摯に応えていく中で自社の強みを磨き、ゆっくり時間をかけて取り組んでいくのが『真の差別化』であると思います。消費者を騙したり、仕入れ先(メーカーや問屋)をいじめたり、自社スタッフを省みないような施策は決して長続きしないでしょう。
―『差別化』について、なかなか明確に「これをするのだ!」を決めて実践出来ている企業は少ないと思いますが、これから『真の差別化』を目指す企業が最優先ですべき事をお聞かせください。
出口 康介氏:
先ずは『差別化の目的』を明確に決めることだと思います。差別化策を実践した結果、何を得たいのか?どういう状況を創りたいのか?誰のために?、何のために?…経営者の皆さんは、これらの問いを日頃から常々考えて答えを出して社内外に向けて明確に発信している必要があります。長く続いている優良企業の多くは、それを『経営理念』や『事業コンセプト』として明確に宣言しています。
また、これも講義の中でお話ししましたが、『差別化には時間がかかる』ということと、『消費者や生産者(メーカーや問屋)や自社のスタッフが応援してくれて初めて実現出来る』という事を理解しておかなければならないと思います。つまり、相当な覚悟をもって差別化を日々積み重ねていく努力をしなければ真の差別化は出来ないと思うのです。
―ご講演を終了してみてのご感想や、勉強会の印象などお聞かせいただけると幸いです。
出口 康介氏:
今回は『真の差別化について考える』という非常に難しいテーマだったにも関わらず、ご参加いただいた皆さんは、本当に真剣に色々と考えられたことと思います。個人ワークの中でご自身が書いたこと、シェアして得た気付き、講義(事例)を踏まえて最終的に至った自分なりの答え、それぞれを今一度振り返っていただき、ぜひ日々のご商売の中で活かしていただき、一社でも多くの企業様が『真の差別化』を実現させていただきたいと思います。『差別化の仕方』に限らず、弊社では中小・零細企業の業績アップコンサルティングをお引き受けいたしております。初回のご相談は無料とさせていただいておりますので、お困りの際はいつでもお気軽にご相談ください!!
今回はありがとうございました!!