2014年9月定例会でご講演をいただきました、株式会社アイオンライン 取締役 金成 飛佳 氏にお話をお伺いしました。
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株式会社アイオンライン 取締役 金成 飛佳 様
その時にネット通販事業について勉強し、その後、独立してネット通販事業をメインにした会社を設立しました。
その強みを生かして、違う業界、違う業種、新しい組み合わせで付加価値を考えるようにしています。
デメリットとしては、一番はお客様はモールのものでお店のお客様にはなりません。(規約上)退店したら、お客様が自主的に自社サイトを検索してくれない限り、顧客とのつながりは0になります。(お客様情報は店舗にとっての財産)また、統一されたシステムなので、「お客様に楽しんで注文していただいたり、間違いが起きないように注文していただくためにこんなサービスがしたい」という個別の事はできません。
弊社にとっては広告費も高額で、また広告の効果があったかどうかの検証が難しい面があります。
自社サイトのメリットは、モールサイトの逆で、
・お客様は店舗のお客様として接客・対応・分析ができる。
・サイト解析により、どのような経路でサイトを訪れ、購入されたか、されなかったか、どのようなキーワードで来店されたか、どのような広告が効果があったか、等、知ることと、対策ができる。
・お客様へのサービスになるシステムを自由に取り入れることができる。
・導入費用がモールサイトよりもかかる場合もあるが、運営費用は安くなる。
(モールより安いシステムも多数あり)
・検索対策ができる。
・オリジナル商品に向いている。
デメリットとしては、
・サイト構築にお金がかかる場合がある(カスタマイズ内容によって。かからないシステムもありますね)
デメリットではないですが、モールサイトと同じやり方ではお客様は来てくださらないので、リスティング広告、SEO、コンテンツ制作、サイト解析等、やるべきことがモールとは異なるので、その対応をする必要があります。
・売れるかも、というだけで始めた宝飾関係サイトはやはり売れず撤退。
・自分が気に入った、というだけで始めた靴サイトは売れず撤退。
・売れた!ので大量仕入れしたらもっと安いものがすぐに出てきて在庫の山。
「売れそうだから」というだけの理由で手を付けたものはみな失敗し、「こんな商品を世の中に出したい!」という思いが強いものは、何とか軌道にのっているように思います。
「どう乗り越えたか」は、失敗は撤退を恐れず、新しい事にチャレンジする、という感じでしょうか。
情報交換会でもいろいろな質問が出て、和気あいあいでありながら、中身は仕事の話で盛り上がっていました。若い方からベテランの方まで、大変真面目に取り込まれている姿を拝見し、その場で私もいっしょに学ばせていただいたことに感謝いたします!
―なぜネット通販事業を始めようと思われたのですか?
金成 飛佳氏:
最初は、前職(水産会社)にて会社の販路を広げるためでした。実店舗の商品をもっと売ろうとして始めたのですが、うまくいかず、ネット通販のお客様向けの商品を開発することで売り上げを伸ばしました。(当時)その時にネット通販事業について勉強し、その後、独立してネット通販事業をメインにした会社を設立しました。
―ご講演のなかでありました「付加価値」のアイデアを創造する際に気をつけている事はありますか?
金成 飛佳氏:
一番は「自社の強みは何か?」を洗い出すことですね。最初は思い付きやチャレンジ的なことも、やっていくうちに、「お客様が選んでくださるのは、自社商品のどこに魅力を感じてくれるからか」ということがわかってくると思います。その強みを生かして、違う業界、違う業種、新しい組み合わせで付加価値を考えるようにしています。
―自社サイト店舗とモールサイト店舗両方を運営されていますが、金成様が感じられる両方のメリット・デメリットを教えてください。
金成 飛佳氏:
モールサイトのメリットは、お店をオープンすることが簡単で、サイトの作成や決済等、誰でも使えるシステムが用意されています。また、モールサイトでお買い物慣れしている方や、ポイントでお買い物をされたい方にご利用いただきやすいという利点もあります。購入を目的とした検索もされやすいですね。デメリットとしては、一番はお客様はモールのものでお店のお客様にはなりません。(規約上)退店したら、お客様が自主的に自社サイトを検索してくれない限り、顧客とのつながりは0になります。(お客様情報は店舗にとっての財産)また、統一されたシステムなので、「お客様に楽しんで注文していただいたり、間違いが起きないように注文していただくためにこんなサービスがしたい」という個別の事はできません。
弊社にとっては広告費も高額で、また広告の効果があったかどうかの検証が難しい面があります。
自社サイトのメリットは、モールサイトの逆で、
・お客様は店舗のお客様として接客・対応・分析ができる。
・サイト解析により、どのような経路でサイトを訪れ、購入されたか、されなかったか、どのようなキーワードで来店されたか、どのような広告が効果があったか、等、知ることと、対策ができる。
・お客様へのサービスになるシステムを自由に取り入れることができる。
・導入費用がモールサイトよりもかかる場合もあるが、運営費用は安くなる。
(モールより安いシステムも多数あり)
・検索対策ができる。
・オリジナル商品に向いている。
デメリットとしては、
・サイト構築にお金がかかる場合がある(カスタマイズ内容によって。かからないシステムもありますね)
デメリットではないですが、モールサイトと同じやり方ではお客様は来てくださらないので、リスティング広告、SEO、コンテンツ制作、サイト解析等、やるべきことがモールとは異なるので、その対応をする必要があります。
―いままでで「最大の失敗」と「それをどう乗り越えたか」を教えてください。
金成 飛佳氏:
失敗は多いですが、どれが最大かな?・売れるかも、というだけで始めた宝飾関係サイトはやはり売れず撤退。
・自分が気に入った、というだけで始めた靴サイトは売れず撤退。
・売れた!ので大量仕入れしたらもっと安いものがすぐに出てきて在庫の山。
「売れそうだから」というだけの理由で手を付けたものはみな失敗し、「こんな商品を世の中に出したい!」という思いが強いものは、何とか軌道にのっているように思います。
「どう乗り越えたか」は、失敗は撤退を恐れず、新しい事にチャレンジする、という感じでしょうか。
―今回のご講演では様々な「想い」が込められていたと感じましたが、講演をお聴きになった会員様に「実践して欲しいこと」を教えてください。
金成 飛佳氏:
そうですね。新商品でも新規事業でも、自社商品の強みを生かしながら、今までとは違う業界で販売する気持ちで新しい事に取り組んでいただけたら、と。それが今回の話がきっかけになったら大変嬉しいです。―当イーコマース事業協会での講演を終えられて金城さんから見た当会の印象や定例会、情報交換会の雰囲気など、ご感想を教えてください。
金成 飛佳氏:
皆様、講演中もとっても真剣な眼差しで聞いてくださり、無駄話もなく、すばらしい姿勢だと思いました。情報交換会でもいろいろな質問が出て、和気あいあいでありながら、中身は仕事の話で盛り上がっていました。若い方からベテランの方まで、大変真面目に取り込まれている姿を拝見し、その場で私もいっしょに学ばせていただいたことに感謝いたします!
―当イーコマース事業協会は「売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに会員相互の会員交流・情報交換を通じて、電子商取引を含む健全なる情報化を社会に普及させることを目的とする」団体でありますが、ご講演を終了してみてのご感想や、定例会の印象などお聞かせいただけると幸いです。
金成 飛佳氏:
私がEコマースの世界で15年目を迎えることができましたのは、この会のような人と人とのつながりがあったからです。惜しみなく情報を出し合い、お互いに高めあっていく仲間がいることは、今ではかけがえのない財産です。同じ目標に向かってがんばる間柄には、大人になってからでも心からの仲間ができることを実感しています。ぜひ会に入って、同じ目標に向かって明るく楽しく真剣に頑張っていきましょう。○講演タイトル
「今すぐできる、自社の強みを生かした異業種新規事業の作り方」
○講師プロフィール
株式会社アイオンライン 取締役 金成 飛佳 氏
1988年長崎大学薬学部卒業
卒業後、製薬会社研究開発室勤務。結婚後は調剤薬局勤務。
2000年に、夫の会社のネット事業部立ち上げを手伝い、専任に。
5年で年商16億まで達成後、2008年に独立。
新たにスタートし、現在自社サイト3サイト、モール店4サイト運営中。
(2014年7月現在)
「今すぐできる、自社の強みを生かした異業種新規事業の作り方」
○講師プロフィール
株式会社アイオンライン 取締役 金成 飛佳 氏
1988年長崎大学薬学部卒業
卒業後、製薬会社研究開発室勤務。結婚後は調剤薬局勤務。
2000年に、夫の会社のネット事業部立ち上げを手伝い、専任に。
5年で年商16億まで達成後、2008年に独立。
新たにスタートし、現在自社サイト3サイト、モール店4サイト運営中。
(2014年7月現在)