プレスリリース

■イーコマース事業協会とは
一般社団法人イーコマース事業協会(本部:大阪市東淀川区)は、インターネットを介した商業活動(eコマース)にかかわる全ての事業者に開かれた 日本で最も歴史のある ネットショップ事業者の商工会です。2002年の設立以来、オンライン通販(EC)を運営している全国の店舗やECにサービスを提供する事業者が、売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに相互の情報交換や交流を促す機会を提供する活動をしています。

■全国ネットショップグランプリについて
活動の一環として2009年から、「より良い日本のeコマースを追求している方々の育成・顕彰」を目的として、年に1回「全国ネットショップグランプリ」(旧エビス大賞)を制定し、「ネットショップが選ぶネットショップ」として、毎年 優れたネットショップを選出しております。第12回となる今回は 2019年11月9日~2020年1月31日まで応募を受け付け、合計180店舗の応募がありました。

■表彰の種類と数
・グランプリ…1店舗
・準グランプリ…2店舗
・特別賞(ネットショップ担当者フォーラム賞)…1店舗
・特別賞(日本ネット経済業新聞賞)…1店舗

■応募対象・応募条件
・応募時点で6か月以上ネットショップを運営していること
・成人向けコンテンツが含まれていないこと
・差別的内容や著しい偏見的表現、事実に著しく反する内容の記載がされていない店舗であること
・公序良俗に反しない店舗であること
・店舗内に使用している画像テクスチャ、動画、音楽などの素材が、他社(者)の著作権を侵害していないものであること
・特定商取引法に基づく表記が記載されていること
※万一受賞店舗とお客との間で齟齬が生じた場合は、受賞店舗自らが対応するものとし、主催者および後援団体は一切の責任を負いません。

■審査基準
以下の3つの項目をスマートフォンサイト、PCサイト 両方で審査。
・アイデアのユニークさ、目新しさ
・一般の顧客ユーザー(利用者)への情報提供の適切さ
・各デバイスでのデザイン性の高さ・操作性、動作確認

■審査方法
・予備審査(2月1日~2月7日)
事務局で「予備審査」を行い、特定商取引法に基づく表記について審査。
・1次審査(2月8日)
審査委員会が1次審査を行い、15店舗を選出。
・2次審査(2月11日~2月16日)
1次審査通過の15店舗について、イーコマース事業協会 会員(会員数226)の投票による審査。(10店舗を選出)
・最終審査(2月18日~3月1日)
2次審査通過の10店舗について専門家・学識経験者・有識者を交えた審査委員会にて審査。審査員が各項目を採点。各審査員の合計点数によって
・グランプリ(1店舗)
・準グランプリ(2店舗)
  特別賞として 
・ネットショップ担当者フォーラム賞(1店舗) 
・日本ネット経済業新聞賞(1店舗)
を選出。

 ■実行委員長・審査員会
<実行委員長>
中野貴仁(一般社団法人 イーコマース事業協会 副理事長)
<審査委員長>
吉村正裕(一般社団法人イーコマース事業協会 理事長)
<最終審査 審査員>
・廣田章光
 (近畿大学 教授・商学科マーケティング戦略コース主任・商学博士)
・大月茂樹
 (Web活用コンサルタント/元倉敷芸術科学大学芸術学部デザイン芸術学科 非常勤講師)
・岡田陽一
 (Director/Photographer/Webプランナー/神戸電子専門学校 非常勤講師)
・酒井裕基
 (第11回 ネットショップグランプリ受賞者 和気文具)
・瀧川正実
 (ネットショップ担当者フォーラム 編集長)
・手塚康輔
 (株式会社日本流通産業新聞社)
<1次審査・最終審査 審査員>
・吉村正裕 (一般社団法人イーコマース事業協会 理事長)
・添田優作(一般社団法人イーコマース事業協会 会長)
・岡村 篤(一般社団法人イーコマース事業協会 副理事長)

■主催
一般社団法人イーコマース事業協会

■後援
・大阪府
・経済産業省 近畿経済産業局
・独立行政法人 中小企業基盤整備機構 近畿本部
・全国商工会連合会
・大阪商工会議所
(敬称略・順不同)



■審査結果
【グランプリ】
ショップ名:ソムリエ@ギフト
会社名:ベルヴィ株式会社
https://sommelier.gift/shop/c/cgift/

【審査員 総評】
いわゆるデザイン的な「配色」はモノトーンとし、主役であるギフト商品の写真、および、その色彩を際立たせている。
「コッチも見て、アッチも見て」と、これでもかっ!とバナーが貼り巡らされているショップとはまったく異なり、動線が明確。結果、とても見やすく、ギフト商品選び・吟味に集中できる。
日本のECサイトは、かなりガチャガチャする文化であるけれども、個人的にはこれくらいでまとまった(落ち着いた)サイトが好印象。

【審査員コメント】
●商品の写真は魅力的に撮影されている。
●ネーミング、コピーはよく考えているが、どのように喜んでもらうかの観点から考案してもいい。
●ギフトのテーマから検索できるようにするとより充実したものとなる。
●PC・スマホ共に、情報量もしっかり提供されていて、かつ余白や行間などがしっかりデザインされていて、煩雑ではなく読みやすい。とても好印象。
●まず目に留まったのは問い合わせ窓口の分かりやすさ。気軽に問い合わせが出来るという印象を受けるし、買い物をするにあたって安心感や好感が持てる点の一つだと思う。
●デザイン面では全体的に写真のクオリティが高く、各商品や特集ごとにあった雰囲気が演出されていて丁寧に作り込まれている印象を受けた。
●カタログを見ながら注文できるサービスは目新しく、見やすさもあってギフト商材に適した形だと感じた。



■審査結果
【準グランプリ】
ショップ名:靴下屋公式通販 Tabio オンラインストア
会社名:タビオ株式会社
https://tabio.com/jp/

【審査員総評】
靴下とは思えないほどおしゃれでステキなビジュアルデザイン。また、インタラクションなども心地よい。ユーザーが知りたい情報もしっかりと提供されていて、写真とイラストのバランスも絶妙。
商品一覧でのカラーチップの表示や商品画像のマウスオーバーと言った工夫が分かりやすく、また、商品ページでは横長のPC、縦長のスマホそれぞれのデバイスの利点を生かしたレイアウトがされていて、情報量の豊富さと見やすさのバランスがとれているように思う。
細かな条件指定ができる商品検索機能は、条件を操作するたびにリアルタイムでヒット数が更新されるので使い勝手は良い。いろいろと考え、条件指定して検索したにも関わらず「ヒットなし」のような残念なことにはならない。

【審査員コメント】
●カテゴライズの振り分けやおすすめキーワードの配置など、ページの回遊の誘導も分かりやすかった。
●商品写真、説明のクオリティは高い。
●靴下専門店ならではのインデックスに工夫が欲しいところ。顧客の気づかないポイントを気づかせてあげて、商品に誘導するような工夫があるとさらにファンが増える。例えば、足元が他者からどのように見えているかのような視点や、顧客のなんとなく抱えている悩みなど(どのスーツにどのようなデザインのソックスを組み合わせればいいのか)の切り口など。
●実店舗数の多さを活かしたサービス提供にも魅力を感じたが、一部のサービスやSNS、アプリへの誘導が弱く感じられそこは少し残念に思う。



■審査結果
【準グランプリ】
ショップ名:ROCOCO
会社名:株式会社 ロココ
https://www.roco2web.com/

【審査員総評】
納得して買ってもらえるよう、各商品、ルーティーンではなく、かなり手間をかけて商品登録されていることを感じ取れる。
例えば、一品一品、丁寧になされている商品説明。商品のブツ撮り写真はもちろん、サイズ感やコーディネート例を確かめられるモデル着用写真が多数掲載されていること。
コーディネート写真でモデルが着用している他商品へのリンクが丁寧に張られていること。
身幅や着丈などの寸法や生地の特性に加え、肩周り・身幅はゆったり? タイト?袖は太め? 細め?、着丈は長い? 短い?といった、試着できなければ確かめられないような要素を一品一品手間をかけて評価し、掲載していることなどが挙げられる。
訪問客としては、安心・納得して購入できるだろう。

【審査員コメント】
●商品ページのコーディネート例のみならず、「スタイル」内の「スタイルフォト」「コーデBOOK」においても、すべて自店で購入できる商品でのみコーディネート、かつ、リンクが張られており、当該サイト内や他店で似たような商品を探す手間もなく、セット買い(マネキン買い)できる。訪問客にとってはラクな買い物ができ、客単価アップにつながっているのではないだろうか。
●ランキング、スタリングなどの切り口からユーザーとの接点を創っているなどのユーザーフレンドリーな工夫がなされている。
●ユーザーのコメント、評価が表示され顧客の購入支援を助けている。
●若者向けのファッション商材なので仕方ないのかもしれないが、PC・スマホ共に少し文字が小さくて読むのに目が疲れる感じがもったいない。
●ネットで服を買う時に気になる項目(シルエットや生地)が視覚的に分かりやすく表示されている点や、スタイリングイメージで使われている他の服の商品ページへリンクが貼られている点などが分かりやすく、よくユーザーのことを考えられているように感じた。
●1商品ごとに写真も豊富に揃えられていて商品ページの情報は服を買う上で充実している分、特集ページが少々残念な印象である。もっとこだわった情報が欲しいかった。



■審査結果
【ネットショップ担当者フォーラム賞】
ショップ名:CAWAII
会社名:株式会社ワンピース
https://www.rakuten.ne.jp/gold/onepi-c/

【審査員総評】
「かわいい」は女性のための魔法のキーワードだろう。その「かわいい」をキーワードとしたブランドの世界観を主にビジュアルを通じて強烈に表現している。
楽天のシステムを使いつつ、楽天っぽさを究極にまでに無くしているところが面白い。(特にトップページ)
ブランディング、世界観、ロイヤルティー...これらに悩んでいる他ショップは参考にして欲しい。
個々の商品ページには、その商品のビジュアルに応じた言語による表現、つまり、キャッチコピーが設定されており、商品ページもイメージ写真を多めに使うことでブランドの世界観を踏襲したページ作りができている。
加えて、身長や体型ごとに着用コメント(レビュー)などが丁寧に用意されており、「かわいくありたい。おしゃれしたい。でも、似合うかどうか...。体型が...。」と一歩踏み出せない・踏み出せていない女性、諦めてしまっている女性が一歩踏み出せるように工夫もされている。
悩む女性が自分の「再発見」であったり、自分らしさを「再開」することにつながるように感じられる。
色々な写真を一気に見せるのではなく、ファッショナブルな写真を1枚1枚目立たせることでショップの世界観を上手く表現しているように感じた。

【審査員コメント】
●低身長、ランチ、入学式など顧客が置かれた状況における問題解決を提案できるレイアウトと分類になっている。
●ビジュアルで伝える技術と工夫が盛り込まれている。
●とても洗練された写真を使用しているのが素晴らしいが、人物ではあり得ない位置でトリミングされている写真が多く見られるのがとても残念。
●商品写真のサイズなどスマホの画面を意識しているのか、特にスマホからが見やすかった。
●ショップコンセプトにあった雰囲気づくりが上手く出来ているように感じた。
●また、ターゲット層を意識した読み物が豊富でファンを増やす工夫がしっかりされているように感じた。ただ、スマホから読み物へのアクセスの仕方が分からず、その点は少々残念。
●楽天店っぽくないお洒落でシンプルなデザインが綺麗。ブランディングがよくできている
●スタッフの着用感想や商品を使ったスタイル別コーデ例が載っているので、手持ちの洋服と合わせた時の印象が想像しやすい
●トップページはさまざまな大きさの画像を使って、カタログのような感覚で閲覧できる
●商品ページ(https://item.rakuten.co.jp/onepi-c/w67648/)の動画は、5分超の長尺にもかかわらず、説得力があり最後まで見てしまう
●「試着会」があり(https://www.rakuten.ne.jp/gold/onepi-c/natutea.html)、ユーザー同士、またユーザーと企業の交流会と、即売会を兼ねたイベント。ユーザーを直接観察できる機会でもあり、とても良い企画。



■審査結果
【日本ネット経済新聞賞】
ショップ名:無塩ドットコム
会社名:株式会社ノルト
https://www.muen-genen.com/

【審査員総評】
「病気を患い、食事とそのための買い物に苦労しているであろう自身と同じ境遇の人たちをサポートしたい...」という、ショップオーナー自身も20代にして人工透析を必要とすることとなったショップオーナーの想いや熱意が伝わる。
また、その想いや熱意の強さは、自社ブランドの構築とオリジナル商品の開発、コラムやレシピ集の充実ぶりからも伺える。
当ショップで販売されているものであれば「間違いない」と、安心して購入・使用できると思えるだろう。
調味料と食品に関しては「減塩・無塩」と分類されており、わかりやすく好感を持てる。
健康維持を意識している方であれば「減塩」、高血圧や腎臓病などを抱えている方であれば「無塩」。
それでも気持ち的(欲求的)に「無塩はちょっと...」という方は「減塩」だろうし、ストイックに「無塩」という方もいるだろう。
そうした、訪問客が持つ個々のニーズやウォンツに応じて、商品を選びやすい。
「減塩ギフト」や「減塩書籍」までも取り扱いがあり、これはショップオーナーならでは視点によるものだろう。
「減塩ギフト」で選べるものであれば、食事制限されている方へも安心して贈れる。
アチコチで探したり、知識に乏しい側がアレコレと下手に悩む時間を省けるし、何より間違いがなく、安心できる。

【審査員コメント】
●塩分摂取に関する問題をスマートに解決するポジションが明確。
●医療の色がなく高品質な食事環境を整えるための解決を提案していることが一目でわかる。
●医療に関連する情報も豊富でわかりやすい表現。
●スライドする部分の項目(画像の数)が凄く多い!最後の画像までちゃんと見ている人はどれくらいいるのか気になる。
●ショップのテーマや商材が分かりやすく、またレシピ・知識・動画・アプリ・SNS・コラムなどのコンテンツが豊富で、減塩や健康への強い想いや熱量が感じられサイト全体がターゲットに深く刺さる内容になっているように感じた。
●コンテンツから商品ページへの誘導などがしっかりとされていてサイトの回遊がしやすい。
●減塩・健康に対する情報量の豊富さも素晴らしいが、PCサイトだとその情報量の多さゆえに目移りしてしまいどこを見ればいいのかが分かりづらいのが少し残念。その点、スマホサイトでは情報がまとまっていて見やすい印象である。
●「無塩ドットコム」というサイト名で、ターゲット層に訴求できている。PCサイトのトップページはバナーを貼り付けた構成だが、スマホサイトの方はバナーなどのPRとナビゲーションのバランスが良く、見やすい。



一般社団法人イーコマース事業協会は、インターネットを介した商業活動(eコマース)にかかわる全ての皆様に開かれたEC商工会で、2002年5月11日に設立され、現在210社の会員が所属する日本最大規模のeコマース団体です。
一般社団法人イーコマース事業協会
事務局 :〒533-0033 大阪市東淀川区東中島 1-18-27 丸ビル新館108
理事長 :岡村 篤
会員企業数:210社  URL : http://www.ebs-net.or.jp/
■本件についてのお問い合わせ先
担当: 事務局 浜野・平尾  TEL:06-6324-0900  Mail:jimukyoku@ebs-net.or.jp

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